ペットボトルが抱えるゴミ処理問題

熱中症予防に追われた暑い真夏のシーズンを、皆さんはどのように乗り越えられましたでしょうか。日本国内においては、街中に点在する自動販売機の存在によって、暑い最中においても冷たい飲み物などを簡単に購入することができることから、ペットボトル入りのドリンクの一人当たりの消費量はかなりのものであったのではないでしょうか。現在、世界各国においてプラスチックゴミ処理問題の要として扱われているペットボトルの存在でもありますが、皆さんはこの夏にどのくらいのペットボトルのドリンクを消費されましたか。皆さんも各メディアなどのニュースなどで目にしたかとは思われますが、ペットボトルなどのプラスチック製ゴミ処理のリサイクルにおいて、2018年まで、国内で処理しきれない部分のプラスチックゴミは、中国に輸出することでそのごみ処理問題を解決してきました。2018年以降、中国が他国からのプラスチックゴミの受け入れを拒否したことから、世界各国でプラスチックゴミ処理問題が発生いたしました。現在、日本でも行き場の失ったペットボトルのごみ処理問題は、ゴミ焼却することで熱回収を行う形で活用されているようです。皆さんの認識の中では、ペットボトルは分別されることによってリサイクルされているといったような考えやイメージが強いかもしれませんが、実際にペットボトルをリサイクルするとなると、ペットボトルに使用されている素材を分類したり、そのラベルなどに使用されているプラスチック包装などを撤去したり、複雑な工程を経なくてはならないことからリサイクルに発生する際のコストの高さがこれまでにも問題視されてきていたようです。