管理人より

そもそも私がどうして「包装」について興味を持ったかと言うと、農業関係の協同組合に就職していたことが関係しており、恥ずかしながらわずかな年数しか勤めなかったものの、この時期に学んだことがきっかけで包装という業界を志すことになりました。

当時は、いわゆる「高度経済成長期」と呼ばれる最後の時期と言え、大量生産や大量消費が盛んな時代であったと言えるでしょう。また、石油ショックなども影響し、経済成長率は戦後では初めてのマイナスという記録の年だったと思います。

第二期の石油ショックが終わり、80年代に入ったところで、やっと日本経済の盛り返しが起こったと言えるでしょう。こう言った背景からか、浪費することが悪いことと言われた時代から、消費することは美徳であるという考えが認識が一般にも広まったようで、その後のバブルと呼ばれる経済期は繁栄の時代として象徴されているのではないでしょうか。

このような時代の流れは、当然仕事にも影響を見せており、昔ながらの野菜や果物を包むことなく盛っている青果店などは減って行き、スーパーの青果コーナーでは清潔感溢れるパッケージに包まれた商品を多く見るようになっていった気がします。

90年代に突入すると、その変化はますます加速し、消費者の趣味や噌好の多様化により、それまでは無かったような単位や包装の商品が出回ってくるようになりました。

大家族から核家族、単身世帯への変化も著しく、買い物自体の量や頻度といったものも多様化して行きました。また近年では産地の偽装問題と言ったことの影響を受け、農産物であっても追跡確認のできるようなシステムが求められたことにより、産地、生産者と言った情報もパッケージに表示すると言ったものが多くなっていると言えるでしょう。

時代の変化は、つまり生活の変化であり、包装の世界にも大きく影響を与えることが分かるでしょう。

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